コペンハーゲンの中心地から車で1時間離れたティスヴィレビーチのビーチフロントに位置する、知る人ぞ知る隠れ家ホテル。

このホテルが好きな理由は、オーナーである元バレエダンサーのAlexander Kølpin(アレキサンダー・コルピン)の抜群のセンスの良さです。
元は1896年に、当時の大臣が夏に過ごす別荘用に建てられた邸宅。それを2008年にホテルとしてリノベーションしたのですが、内装の仕上げや、家具から照明器具、リネン選びまで、すべてが素晴らしく、リスペクトしています。

壁の塗装や壁紙の淡い色(北欧モダン)の使い方までも、半端なく上手にまとめています。
リネンを含めて家具の一つひとつが最高ですし、照明器具だけでなく電球の形にも、隅々までこだわりを感じました。

カデカット海峡を一望できるロケーションが何より最高で、ウッドデッキテラスで海を眺めながらの朝食は至福の時間です。

レストランは、地元のオーガニック食材を使ったモダン・ノルディック。
現代的な分子ガストロミー料理ではなく、どちらかと言えば食材のうま味を最大限に活かした、凝り過ぎず程よくこだわりを感じる料理です。
宿泊せずに、食事だけの利用で訪れるゲストも多いと聞き、その質の高さを証明しています。
当日入荷したばかりの食材を特別にアレンジして提供してくれたりする気遣いも嬉しい。

レセプションにあるサイン帳から、部屋のハンガーなどの備品、廊下の絨毯やネジ選びまで、こんなところまでオーナーがディレクションしているのです。

何から何まで、すべてに脱帽しました。

漠然とですが、「都会からのエスケープ」をコンセプトにしたホテルを東京から車で1時間くらいの場所(湘南エリアがベスト)にいつか作ってみたいな、なんてことを考えています。
イメージは、家具や備品選びにこだわり、北欧モダンとローカル色をミックスした内装。
その時に、ベンチマークにしたいホテルがここHelenkilde Badehotelです。

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