TRUNKらしさをかたちづくるのは、多彩な個性を持つメンバーの存在。なぜ彼らはTRUNKで自分らしく働くことができるのか。一人ひとりの今にスポットを当て、掘り下げます。
今回は、宴会部の坂本磨璃子を紹介。宴会部の中で直接お客さまとの接点を多く持つサービス課とし、TRUNKらしいサービスやTRUNKで働く魅力や今後の目標について語ってもらいました。

私はTRUNKの宴会部に所属し、ウェディングやイベントにお越しになるお客さまへのサービス業務を行っています。サービス業務にも役割がさまざまありますが、私は主に先導という、担当披露宴の責任者としてタイムスケジュールの管理やサービススタッフへの指示を行う司令塔のような役割を担っています。また結婚式の主役であるご新郎さまご新婦さまのアテンドとして一番近くで当日のサポートを行っています。

サービス業に飛び込んだきっかけは友人のウェディング

私は学生時代に、デザインの専門学校でグラフィックの勉強をしていました。その経験もあったことから印刷会社に就職しグラフィックに携わる仕事をしていました。そこからホスピタリティ業界に転職するきっかけとなったのは、友人の結婚式で使用するウェルカムボードを制作したことでした。制作にあたり、なぜその日に結婚式を挙げるのか?どんな想いがあるのか?など友人にヒアリングしていくうちに、それが楽しくもあり、またウェディングプランナーはこういう幸せのお手伝いをする素敵な仕事だと感じウェディング業界に興味を抱きました。そこから1年間、印刷会社に勤務しながらウェディングのビジネススクールに通い勉強をしました。その後、まず始めたのは結婚式場に携わる配膳会社のアルバイトからでした。その派遣先の結婚式場に勤める上司から「この会場の専属で働いてもらいたい」とお声を掛けていただき、そこから会場の常勤スタッフとしてご新郎さまご新婦さまのそばで先導をするという重要な役割を与えられました。最初は右も左もわからない状態でしたが、職場の環境や人間関係に恵まれ、5年間そこでサービスのノウハウを学びました。

そこから更なるステップアップをしたいと悩んでいた頃、常勤スタッフとして誘ってくれた上司がTRUNK(HOTEL)に転職することとなり、それがきっかけでTRUNKの存在を知ることになりました。その時にTRUNK(HOTEL)が掲げるコンセプト<ソーシャライジング>に共感したことはもちろん、TRUNK(HOTEL)でなら自分の意志を持って、心から仕事を楽しみ、打ち込めると強く感じ、上司を追うように転職を決意しました。

その場の温度感をキャッチし、臨機応変なサービスをすることが醍醐味。

TRUNK(HOTEL)に入社して、ウェディングの現場でこれがTRUNKらしいサービスなのか、と実感する印象的な出来事がありました。
スタッフが披露宴中、BGMに合わせて手拍子を起こしたり、ケーキ入刀のシーンではゲストのカメラにおふたりの目線をもらおうと後ろで手を大きく振っていたり、先導や社員だけでなくアルバイトも含めその場にいる全員が一丸となって、ゲストに寄り添い、その日その瞬間が幸せな時間となるように盛り上げていこうとするスタンスが、ただ決められた役割を果たしお客さまを満足させるサービスとは違うTRUNKらしさを感じる瞬間でした。
こうした環境に身を置く中で、改めて自分のサービスとは何かを考えるきっかけになりました。
結婚式という場は、ご新郎さまご新婦さまにとって、大切なゲストの方々しかいらっしゃいません。それぞれお互いに人生のドラマがあり、「ありがとう」「おめでとう」の言葉だけでは伝えきれないほどの想いが溢れる瞬間に、数多く立ち会ってきました。ですので、老若男女、職業も趣味嗜好もさまざまな方が集う空間ですが、約2時間半の披露宴を笑う時は一緒に笑い、涙する時は一緒に涙して、と全員が同じ気持ちで過ごしてほしいと考えています。
その為に私は先導として、2つのことを常に意識し行動しています。

ひとつ目は「おふたりが結婚式の時間を安心して過ごせるよう努めること」を心掛けています。
おふたりのパーソナルを素早く読み取り、それに合わせて声のトーンや話すスピード、キャラクターを変えたりしています。例えば、結婚式を思いっきり楽しみたい、という明るく元気なおふたりであれば、いつもより声はハイトーンに、少しテンションを高めにしてみたり、その逆でクールなおふたりであれば、声はトーンを低めに、ゆっくり丁寧な話し方を心掛けたりと、そのおふたりごとに自分を演出するようにしています。
ふたつ目は「披露宴の温度感を読み取ること」です。
結婚式にはタイムスケジュールというものもありますが、全員が笑って会場全体に一体感が生まれている時には、台本通りに進行をしていくというよりは、少し時間を延ばしてこのよい雰囲気を楽しんでもらおうと、その場で瞬時に判断し時間配分を変えていったりしています。ご新郎さまご新婦さまが通る動線に関しても、このお席に座っているゲストの近くを通ることで絶対にいい反応してくれると考え導線を変更したり、ゲストとコミュニケーションを徐々にとり、狙っていたシーンで盛り上げてもらおう、などゲストを巻き込んで一緒に披露宴を作り上げることを意識しています。

こういった温度感を読み取り、その瞬間に判断をし、行動に移すことは容易なことではありませんが、自分がイメージした通りのシーンを作ることができて、ご新郎さまご新婦さまの喜ぶ顔が見られることが、私の仕事の醍醐味であり、TRUNKらしさなのではないかと思っています。

大事なことを気付かせてくれたTRUNK。

結婚式当日が私たちサービス課の仕事の本番と言えますが、そこまでの道のりは数か月掛けてご新郎さまご新婦さま、そしてライフファシリテーターと共に作り上げてきたものになります。
私はそのTRUNK(HOTEL)の結婚式づくりに大きな感銘を受けました。結婚式がゴールではなく、そこから始まる結婚生活をより豊かにするために、おふたりが目指したい理想の夫婦像を過去の原体験から導き出す「LEARN & GROW」(学びと成長)の機会を提供しています。
ただ結婚式一日に目を向けるのではなく「過去を振り返り」「当日は心から幸せを噛みしめ」「未来を創造していく」。私たちは、豊かな未来へ続くための大事な通過点である結婚式当日を任せられた重要な役目であると改めて気付かせてくれました。

また結婚式を作り上げていくうえで、宴会部内をはじめ他部署のスタッフにいつも刺激や気付きをもらっています。基本的にどの方も「出来ない」「行えない」という考え方ではなく、「まずやってみよう」、そんな考えの方が多い会社だと感じます。TRUNKに入社しなければ、私自身にはなかった価値観でした。ここに居るとダメなことはないのだと思わせてくれ、常にお客さまのためであればやってもいいのだ、という考えに変わり、臨機応変なサービスを心掛ける私の原動力になっているのだと思います。

サービスの領域を広げ自分も成長していきたい。だから自分のWANTを実現させる。

TRUNKでは、360度お客さまの目線で考え、ヒト・モノ・コト全てにおいてクオリティーを向上させることが大切にされています。
私は結婚式当日においてもクオリティー強化を目指したいと思っています。例えば、テーブルセッティングひとつとってもシワがない、曲がりがない、それを自分だけが気付くのではなく、アルバイトスタッフまで全員を巻き込んでクオリティー向上の目を養っていきたいと考えています。
他にも清掃面においては、細かいところまで汚れが無いかを確認し、その場で自分ができることであれば綺麗にし、できない場合は社内ツールでアルバイトを含めた100人以上が登録されている宴会部の館内清掃LINEに共有し、動けるスタッフが清掃をしに行く、このようにチームで連携を取りながら最善を尽くすよう努力しています。

また人においては、姿勢や立居振る舞い、表情、話し方までサービスのプロとして周りのスタッフと一緒にこれからも成長していきたいと思っています。サービス課では定期的な新人研修を行っており、自らその講師をやりたいと上司に希望を出し、今後新しい業務として新人研修を任されることになりました。そこでサービスの基本を教えると共に、人からの第一印象が大事なことも教えていきたいと思います。私たちはお客さまにサービスをするにあたり黒子のような存在とも言えますが、私はその場の空気を読み取り、よりよいサービスを提供するパフォーマーだと思っています。その意識を持ったサービスを心掛けていきたいと思います。

今後は結婚式当日だけのお客さまとの接点ではなく、それ以前から関われる仕事をしていきたいと思っています。私自身2019年にソムリエの資格を取得したことから、もっとワインやドリンクサービスに関わることでお客さまとの接点を持ちたく、TRUNKのソムリエメンバーが主導で開催する試飲会やセミナーなどチャレンジしていきたいです。そうすることによってゲストの体験価値を上げ、豊かな未来に続くような場を提供できるようになりたいです。

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