私がTRUNKで働く理由:夛田智幸の場合

私がTRUNKで働く理由

2025.03.28 CORPORATE

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私がTRUNKで働く理由:夛田智幸の場合

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「TRUNKらしさ」をかたちづくるのは、多彩な個性を持ったメンバーの存在です。TRUNKで自分らしく働くことができるのはなぜなのか。一人ひとりの「いま」にスポットを当て、その想いを掘り下げます。今回は、TRUNKらしいクリエイティブを創造する心臓部であるTRUNKアトリエで建築デザインを担う夛田智幸(ただ・ともゆき)に話を聞きました。2027年開業予定の新規プロジェクトに向けて奔走しつつ、チームメンバーの個性を引き出し、相乗効果を高めるマネジメントに挑戦する彼が、自らのWANTについて言葉を紡ぎます。

「ホテル業界のリーディングカンパニーになる」
その挑戦的なビジョンに魅かれて。

最初にTRUNK入社までの経歴を簡単にお話します。社会人としてのスタートは電鉄会社でした。その会社では郊外の街づくり事業やマンション開発、空き家対策事業、外資系ホテルの開発など、不動産に関わる仕事に幅広く携わりました。その後、不動産ディベロッパーに転職し、そこでは複合ビルの再開発事業や富裕層向けレジデンスのアセットマネジメント業務、外資系ホテル開発を手掛けました。

その2社でのホテル開発の仕事はプロジェクトの全体像を見ることもでき、とてもやりがいのあるものでした。大手ということもあって優秀な方が多く、貴重な経験を積むことができました。一方で、観光立国としてさらなる成長を目指す日本にとって、その要とも言えるホテル事業のメインプレイヤーを外資系が占めているという現状については、当時から少なからぬ矛盾を感じていました。

TRUNKが掲げる「日本を代表するホテル業界のリーディングカンパニーとなり、日本の観光価値を高める」というビジョンを知り、あまりの壮大さに少し驚きつつも、「これを本気で成し遂げようとしている会社で、自分もその一翼を担いたい」という想いが自分の中で沸々と湧いてきたことを覚えています。キャリア的にも年齢的にも、飛び込むなら今しかないと感じました。

TRUNKのクリエイティブを生み出す。
TRUNKアトリエで働く責任と喜び。

現在は、TRUNKのクリエイティブを管轄するTRUNKアトリエに所属し、新規ホテル開発に携わっています。主な仕事は3つです。まずはハード面における管掌業務。TRUNKらしいクリエイティブとして成立しているか、全体として矛盾なく最適なものとなっているか、リスクマネジメントは適正かなど、アトリエメンバーが日々検討する建築や空間のデザインについて俯瞰した視点から見ています。次にプロジェクトマネジメント業務。コストやスケジュールをコントロールできているか、品質やガバナンスは保たれているかなどを管理し、必要に応じてステークホルダーと協議します。最後がブランドスタンダードの策定業務。これからの店舗展開に備えて、TRUNKのホテルがどうあるべきか、ハード面における基準を検討・策定しています。

目下、最も注力しているのは2027年春に開業予定の札幌の新店開発です。TRUNK初となる100室超のこのホテルは企画が非常にユニークで、これまでのTRUNKブランドのホテルにもなかったような、大胆でエポックメイキングなコンテンツが盛り込まれる予定です。最上階に位置するスパエリアは、日本のホテルではここでしか体験できないものです。飲食では、TRUNKが手掛けるオールデイダイニングなどの他に、ミシュランガイド東京の常連店も出店します。バンケットルームもあり、ホテル内にはチャペルも併設されるのでウェディング需要にも広く対応できます。他にも唯一無二の体験ができる特徴的なコンテンツも企画しています。デザインについても、クリエイティブ力の高いパートナーと、これまでに見たことの無いデザインを構築します。ハード的には難易度の高いチャレンジングな要素もたくさんありますが、完成したホテルは札幌を代表する新しいディスティネーションになると今から確信しています。

今後も2027年の渋谷の新規開業ホテルに加え、さらなる出店も予定されています。そのクリエイティブのすべてをTRUNKアトリエ主導で内製している点は、TRUNKブランドの大きな特徴のひとつです。TRUNKアトリエはブランドのクリエイティブ全般に対して重要な任務を負っており、言ってみれば、TRUNKのクリエイティブにおける心臓部です。そこに大きな責任と喜びを感じます。

メンバーの多様性が、
想像を超えるアイディアを生み出す。

TRUNKアトリエの一番の魅力は、何と言っても多様なバックグラウンドを持つメンバーが集っていること。そして、そのすべてのメンバーがホテルづくりに真摯に取り組んでいることだと思います。

例えば、ディベロッパーがホテルをつくる場合、担当するチームはおおよそ近しいバックグラウンドを持ったメンバーで組成されることがほとんどです。元々、スキルや経歴が似通った人たちが入社しているので、ある意味で必然であり、それによってプロジェクトもスムーズに進みます。ゴールから逆算したチーム編成と言ってもいいかもしれません。それに対してTRUNKアトリエはと言うと、建築設計者、インテリアデザイナー、プランナー、シェフ、マーチャンダイザー、ホテルマンなど、見てきた世界も培ってきたスキルも全く異なるメンバーから構成されています。そのため、プロジェクトの開始当初はなかなか話が噛み合わないこともあるのですが、成し遂げるべき目標を擦り合わせ、それぞれの立場からの意見が積み重なることで、全く想像もしていなかったようなユニークなアイディアが紡ぎ出されることを少なくありません。似たタイプが集まるチームでは、ある程度、予想できる範囲の答えに落ち着くことも多く、TRUNKアトリエで見られる現象はあまり起こらないと感じます。この組織風土こそがTRUNKアトリエ最大の魅力であり、クリエイティブを発揮していく原動力になっているのだと思います。

一人ひとりの能力を最大限に引き出すため、
敢えて「こだわり」を持たない。

マネジメントの観点で言えば、TRUNKアトリエのメンバーは多士済々。他社にはないこの特徴を、独自の長所として存分に生かしていきたいと思っています。特に建築デザイン部は、設計やインテリアの道を歩んできたプロフェッショナルの集まりで、マネージャーとしてはそれぞれの感性やアイディアを信じ、できる限り尊重したいという意識を強く持っています。

メンバーには常に積極的な姿勢でクリエイティブワークに望んでもらいたいですね。臆することなくどんどん前に出て、自分の意見やアイディアをぶつけてくれたらと思います。並行して守りの視点、つまり、ホテルをつくる際に抑えるべきポイントやロジカルな判断軸を持つことも求めていきたい。攻守のバランスを取るというのは、常に意識してもらいたい部分です。ホテルとして成立していなければ、いくら魅力的なクリエイティブであっても実現することはありません。ここは長く開発業務やプロジェクトマネジメントに携わってきた自分だからこそ貢献できる部分であり、いまでも日々、千思万考しています。

マネージャーという立場的に考えても、メンバーの積極性を抑えてしまう可能性があるため、最初はなるべく自分の意見を伝えないようにしています。私の意見が「正解」であると受け取られてしまっては、メンバーの力を引き出せなくなってしまうと考えているからです。制約やリスクに関わるような部分では議論に加わりますが、クリエティブに関わる部分ではメンバーの考えを大切にしたい。私のなかでは「こだわりを持たない」というこだわりを大事にしています。自分の意見にこだわることなく、プロジェクト全体の最適解を探ることだけに集中してマネジメントしていますね。部分最適にこだわっていると全体最適が見えなくなりますから。もちろん、部分最適の質を高めるために、メンバーそれぞれの状況に合わせてパフォーマンスが上がるように働きかけていくことはあります。

感情の波をできるだけ少なくする。これもマネジメントする上で心掛けていることですね。TRUNKアトリエのメンバーは誰もが職人気質で、自分の仕事に自信と誇りを持っています。彼ら、彼女らの自尊心を大切にしながら、プロフェッショナルとして最大限の力を発揮してもらうためには、感情と感情で真っ向からぶつかり合うのではなく、ある意味では「無」になって対峙することも必要だと思っているんです。「無」というのは、感情的にならず相手の想いを先入観なく受け止めるという感覚に近いですね。最初はお互いに感情を表に出して意見を戦わせていましたが、それだけではなかなかうまくいかないこともありました。チームの力を発揮するためにどうすればいいかと考えた結果、「感情を挟まない」という方法が徐々に見えてきたんですね。ただ、感情を挟まないというのはあくまでそのメンバーの意見やアイディアに対してのこと。人としては感情を軽んじることなく誠実に向き合うことを大切にしています。私自身もまだまだ未熟なので、メンバーから助けてもらうこともたくさんあります。お互いに助け合えていることが、結果的に良い関係を生んでいるのではないでしょうか。

TRUNKアトリエの総合力を高める。
その道を探りたい。

繰り返しにはなりますが、私は「日本を代表するホテル業界のリーディングカンパニーとなり、日本の観光価値を高める」というビジョンに魅かれてTRUNKに入社しました。そこに向かって自分に何ができるか。何を伸ばすべきか。何をしたいのか。個人として模索する毎日です。それと同時に「チームとしての成果の輪を大きくしていく仕組みづくり」に高いモチベーションがあります。個性豊かな人材が集まるTRUNKアトリエだからこそ、一人だけで成し遂げられることがいかに小さいかを痛感しつつ、人と人との化学反応が生み出す無限の可能性もひしひしと感じています。強いチームをつくるための自分なりのメソッドを考えていきたい。これが私のWANTです。

仮に現在のTRUNKアトリエチームの戦力を数値化したなら、もしかすると大手ディベロッパーに追いつこうとしている段階かもしれません。しかしながら、日々の仕事のなかでメンバーと関わっていると、ここからさらに大きく成長する可能性も強く感じているんです。チームの飛躍的な成長に向けて自分ができることを探していきたいと思っています。一人ひとりの能力を伸ばすことはもちろんのこと、それぞれの持つ個性や能力を掛け合わせて新しい唯一無二の価値をつくりだす実験的な動きにも取り組んでいきたいですね。バックグラウンドが多様であるために、それぞれのメンバーが見ている未来は微妙に異なっています。その違いを共有し、共感し合えるレベルまで把握できたら強いですよね。決して簡単ではありませんが、大切なことだと思っています。チームとしてのグルーヴ感を高め、クリエイティブな相乗効果が次々と生まれてくる。そんな仕組みづくりに励んでいきます。私個人としてのスキルアップよりも、いまはチームの総合力を高めることに関心が向いている。自分でもそう感じています。目の前には高い壁がありますが、その壁は「突破するもの」というよりも「登り続けるもの」。壁を登り続けた先に、いままで見たこともないような景色が広がっていると信じています。

TRUNKには4つの約束と20の心得からなるCREDOがあります。私自身が自分の行動指針として最も意識しているのが「熱狂する。」です。これまでのキャリアのなかで本当に多くの不動産開発に携わってきましたが、ホテルづくりにかかる手間は尋常ではないものがあります。計画から開業まで、実に数年間にも及ぶ年月と膨大な労力を費やすわけです。だからこそ、それだけの長い期間、いかに自分自身が熱狂し続けられるか、細部まで考え続けられるか、といったことが完成したホテルのクオリティに大きな影響を与えると思っています。わずかでもどこかで妥協してしまえば、その妥協は間違いなくお客様に伝わります。逆に、作り手である私たちが心血を注ぎ切れば、自分たちの想像さえも遥かに超えた唯一無二の素敵なホテルを作ることだってできるわけです。お客様の喜ぶ顔を見られるその日までホテルづくりに熱狂し続けよう。そう常日頃から自分に対して意識づけています。これからも、共に熱狂し続けられる新しい仲間たちがTRUNKアトリエに加わってくれること、そして、そのメンバーとの間で新しい化学反応が起こり、TRUNKアトリエの総合力がさらに大きくなっていくことを楽しみにしています。


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これからのTRUNKを一緒につくる仲間をお待ちしています。

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