
私にとって、子どもとの夏の二人旅は毎年の恒例行事です。2024年の夏は、娘と一緒に南イタリアの魅力的なホテルを巡りました。今回ご紹介するのは、イタリア国内初のEDITONブランドのホテルとなるThe Rome EDITION。プライベートテラス付きのペントハウス・2室を含む93の客室とスイートを備えたホテルです。

東京から14時間のロングフライトを経て、イタリア・ローマに到着したのが20:30。それからホテルに向かい、チェックインした頃には22:00を過ぎていました。ローマの街を一望できるルーフトップバー「Rooftop Terrace」をぜひとも体感したかったので、ゲストルームには向かわずルーフトップへ直行しました。

ローマのローカルの間には、ホテルのルーフトップやバーに集うカルチャーはあまりないようで、世界の他の都市のホテルと比較するとそれほど混雑しておらず、快適に過ごすことができます。決して大きくはないもののプールも併設されていて、雰囲気の良い空間に仕上げられています。ホテルにはこのルーフトップバー以外にも2つのバーがあり、気分や目的によって使い分けることができます(私たちの訪問時は残念ながら閉まっていました)。

The Rome EDITIONは、20世紀初頭のイタリアで最も有名なラショナリズム(理性主義)建築家 マルチェッロ・ピアチェンティーニとチェザレ・パスコレッティが共同で設計した歴史的建築物の一角にあるホテル。リノベーションホテルのため、他のEDITIONブランドのホテルと比較すると設備面でやや物足りない部分もあります。ロビーは意外に質素ですし、空調管理は全室統一型のため、各部屋で個別に調節することができません。このあたりは歴史を感じさせます。併設されたフィットネスジムは内装にアクセントがあり、トレーニングのモチベーションが上がりました。

このホテルは、ベルニーニのトリトーネ噴水からほど近いローマの中心部に位置します。スペイン階段、トレヴィの泉、ボルゲーゼ公園といった人気観光スポットにも徒歩でアクセスでき、とにかく立地が素晴らしいですね。ローマ観光には自信を持っておすすめできる、コンパクトなライフスタイルホテルです。
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