TRUNKらしさをかたちづくるのは、多彩な個性を持つメンバーの存在。なぜ彼らはTRUNKで自分らしく働くことができるのか。一人ひとりの今にスポットを当て、掘り下げます。今回は、TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARK宿泊部のパウリナ・ジェリニスカを紹介。TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARKの魅力を語ってもらいました。

TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARKの宿泊部に所属し、フロント業務を担当しています。ほかにも予約業務、コンシェルジュ業務、顧客情報管理など多岐に渡っています。また、ゲストと直接コミュニケーションをとる予約からチェックアウトまで、そして滞在中のお手伝いをするゲストリレーションも行っています。

鮮明に思い出されるソーシャライジングとの出会い

私が初めて日本を訪れたのは2014年。大学で人類学を専攻しており、さまざまな文化を学んでいくなか、国によって違う文化の魅力に興味が湧きました。それがきっかけで約2年を掛けて世界一周旅行をしました。それぞれの場所にできるだけ長く滞在し自分の身を置くことで、よりその土地の文化を体感したいと考えたからです。その中でも特にアジアが私にとってとても興味深い場所となりました。その際に日本で英語教師として仕事をする機会を得ることができ、世界一周旅行は日本が最後の国となりました。そこから早10年。最初の4年は英語教師として働いていましたが、この先のキャリアを伸ばす方法が見つけることができず転職を考えました。その際、自分は何が好きで、何を得意として活かすことができるのだろうと自問自答しました。その結果、自分は旅が好きで、さまざまな国を旅したことからゲストの視点も理解ができるのではと考え、ホテルで働くことが自分にとって合っているのではないかと気付きました。

その頃丁度TRUNK(HOTEL)でスタッフの募集を見かけ、TRUNK(HOTEL)が掲げるソーシャライジングは私自身の社会貢献の考え方と重なる部分が大きく、それが嬉しくて面接に行きました。またアートやデザインにも関心があったのでTRUNK(HOTEL)のスタイリッシュな空間が一目で好きになり、ここで働きたいと思い2018年にフロントスタッフとして楽しんで仕事をしています。

日本独特の間接的コミュニケーションの壁

TRUNK(HOTEL)で働きはじめて6年が経ちました。日本のホテルで働くことにおいて最初は不安がありました。ヨーロッパやアメリカのような簡潔で明確な直接的コミュニケーションとは違い、日本の文化は丁寧さや相手の気持ちを重視しする間接的なコミュニケーションであるため、直接的なコミュニケーションスタイルに慣れている人の場合、誤解が生じることがあるかもしれません。

特にTRUNK(HOTEL)ではゲストのご要望に対して「できる・できない」の判断ではなく、ゲストの求めることを先読みして行動することを求められています。そういった意味でTRUNK(HOTEL)は多様なスタッフが働いているため、ハードルが高いと感じるメンバーもいるかもしれません。

そのようななか私は学生時代に文化の違いを学び理解していたため、チームの輪に入り彼らのモチベーションに良い影響を与える働きを意識しています。

ふたつのTRUNKの違いを楽しむ

私はTRUNK(HOTEL) CAT STREETからTRUNK(HOTEL) YOYOGI PARKに異動をしてきたのですが、同じTRUNKブランドでありながら全く異なる点が多いのがこのホテルの魅力のひとつでもあります。まずコンセプトが違うので建物やインテリアのデザインも雰囲気が違いますし、お越しになるゲストのタイプも違います。

CAT STREETはイベントも多く、一般の方も入れるカフェラウンジもあり、いつも人で賑わっています。YOYOGI PARKは一般の方がご利用できるのは1階のイタリアンレストランのみとなり、基本的には宿泊者限定のホテルであるためハネムーナーや家族連れ、デザイナーや都会でくつろぎを求める方が多いです。大都会の真ん中にあるオアシスのようであり、一日の終わりに帰ってくる最適な場所として、まさに「アーバンリチャージ」=「都会のくつろぎと刺激を同時に愉しみ、明日へのエネルギーへとつなぐこと」のコンセプトがぴったりです。

都会のくつろぎと刺激を体感してもらうために

YOYOGI PARKにはCAT STREETと違いユニフォームがあるので言葉使いや振る舞い方に自然と違いが出てきているように感じます。特にコンシェルジュ業務がゲストとの接点が深いものになります。その接点のなかでゲストとの会話を楽しみながらTRUNK独自の価値を伝えることに重点を置いています。例えば、ソーシャライジングという持続可能性な取り組みとして私たちが使用している環境に優しい素材や、コーヒーかすやオイスターの殻などさまざまな廃棄物のリサイクルの取り組みのはなしをしたり。また、ローカルファーストにも意識し、地域社会との関わりや地元企業とのつながりを大事にしています。もともと街を散策したり新しい場所に行ったりすることが好きなので、自分のお気に入りスポットをお伝えし、ゲストがお帰りの際に「楽しかった」と言っていただけることに喜びを感じています。 また私は学生時代に写真を学んでおり、ゲストの思い出に残る写真が撮れるアクティビティを提供できたらと考えています。過去と現在、そして未来が混在する渋谷の、あまり知られていない街並みや通り、建築物などを紹介するフォトウォークをゲストと一緒に作りたいと思っています。渋谷のナイトライフの歴史や文化的な説明もスパイスになり都会の刺激を楽しんでもらえると思います。

外国人スタッフの架け橋に

私はお越しいただいたゲストに、TRUNK(HOTEL)のファンになってもらいたく唯一無二の価値を体験してもらいたいと思っています。こうしたTRUNK独自のサービスがブランドのイメージにもつながっていくため、私自身も常に意識をしながら行動し、周りのスタッフにもTRUNKらしい立ち居振る舞いや質の高いサービスが提供できているかを常に伝え続けるよう心がけています。

TRUNK(HOTEL)のような多様性を尊重する会社であっても外国人スタッフにとっては、日本のサービスまたTRUNKのサービスを理解し働くことは大変ではあります。だからこそ、私はいつか人事部門に入って外国人スタッフのケアをはじめ、社員が良好な関係を築けるようにサポートしていきたいと思っています。

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