TRUNKらしさをかたちづくるのは、多彩な個性を持つメンバーの存在。なぜ彼らはTRUNKで自分らしく働くことができるのか。一人ひとりの今にスポットを当て、掘り下げます。
今回は、施設管理部の小林卓を紹介。TRUNKで働く醍醐味、今後の目標などについて語ってもらいました。
TRUNK(HOTEL)、TRUNK(HOUSE)の2店舗における施設管理の仕事を担当しています。館内で使用されている椅子や机といった備品の修繕、機械を使用した大掛かりな清掃、植栽といったメンテナンス業務の他、館内で開催されるイベント時の装飾等における施工も担当しています。
伝統的なラグジュアリーホテルから、より自分らしくいられるTRUNKへ
20歳の時、新卒で都内の外資系ラグジュアリーホテルに入社しました。ドアマン・ベルサービスとして勤務した後、VIPやリピーターゲストの送迎などを担当しホテルマンとしての基礎をそこで身に付けました。その後、ハウスキーピングの部署に異動しエグゼクティブフロアを任せていただいていました。そこでの勤務が5年以上経ったころ、TRUNKで働く友人に一緒に働かないかと誘ってもらったことをきっかけに、TRUNKに興味を持つようになりました。
話を聞いていくと、日本には今までなかったクリエイティビティやデザイン性に富んだブティックホテルであること、等身大の社会貢献「ソーシャライジング」というユニークなコンセプトを掲げていること、そして、「ラグジュアリー」を新しい形で表現していることなどを知りました。当時外資系ラグジュアリーホテルで働いていた自分にとって、いわゆる「伝統的」ではないラグジュアリーのあり方をTRUNKが考案しているという点に特に興味を持ちました。
また、TRUNK(HOTEL)が渋谷区神宮前にあるのも魅力に感じました。昔から渋谷、原宿が好きでよく通っており、馴染みのある場所で働くのは、常に自分らしくいられる、ということなのではないかと思いました。渋谷という流行に敏感な人の集まる街で刺激を受けながら、現状に満足するのではなく、新しいものを作り出すことに挑戦していきたいと思い、入社を決めました。
また、驚いたのがホテルなのに年末年始は営業せず休暇であり、宿泊のスタッフには制服がないこと。それもスタッフの声からできた制度です。年末年始に休んで家族と過ごす機会がなかったので、これからは自分のライフスタイルも大切にしながら働けるということも、非常に嬉しかったですね。制服がないのもそうですが、枠に捉われることなくそれぞれが自分のやりたい事を実現できる文化を感じ、これまでの職場とは全く違う環境に惹かれました。
挑戦し成し遂げたことが自信につながっている
決まりやルールで固められていないTRUNK(HOTEL)で勤務するのは、自分にとって大きなチャレンジでした。というのも、前職ではやりたいと思う事を意見する場がなく、与えられたものをしっかりやり抜くということに重点を置いていました。そのため、自ら発信することやクリエイティブ力を発揮することに課題感を持っていました。
しかし、TRUNKに来てからは挑戦の連続で、挑戦することでまた違う経験をすることができ、それにより業務の幅や、自分のできることの引き出しも増え、技術が向上していっていることも日々実感しています。
例えば、施設管理部に配属されてすぐの頃、客室とパブリック清掃に関して全て任せてもらうようになり、一からオペレーションや細かい手順まで徹底的に見直し、業務のプロセス化に挑戦しました。
また、2020年に代々木体育館でTRUNK(STORE)のPOPUPの出店が決まった際には、TRUNK(STORE)の外装と内装デザインを忠実に再現した場所をつくって欲しいという依頼をTRUNKアトリエチームより受け、部署を越えたチームが一丸となって試行錯誤して進めた結果、無事に再現性とクオリティともに高いものを完成することができました。
このように自分が主体性を持って取り組み成し遂げたことが成功体験となり、自信につながっています。部署を越えてチームとなって取り組むこと、他のホテルには無いようなアイディアを形にできていることにも毎回達成感があります。
ものづくりの過程で「ソーシャライジング」を体感する
「ソーシャライジング」を掲げるTRUNK(HOTEL)では、そのコンセプトに基づいた設えが施され、インテリア、アイテムの選定も特徴的です。修繕業務を行っていると、古材を使用した家具について知ったり、飾られたアートのアーティストについて知ったり、「いいな」「素晴らしいな」と思うようなものに日々触れることになり、そこにスタッフとして関わっていることに素直に誇りに思います。
最近だと、季節ごとに変更しているTRUNK(LOUNGE)のアートワークの施工にも関わったのですが、その作品の制作に使う素材集めにも参加することができ、それはとても興味深かったです。海洋漂流プラスチックを材料にしたランプシェードの制作のため、管理がほとんどされていない海辺へ行き、海岸へ打ち上げられたプラスチックなどのゴミを拾い集めることをしました。
プラスチックやゴミの多さにも衝撃を受けましたし、「ソーシャライジング」を掲げるTRUNKのスタッフとして、そういった環境問題を目の当たりにし気づけたことが経験としてよかったです。
実際に完成した作品をTRUNK(LOUNGE)で施工をした時には、自分が拾い集めたパーツを発見し、作品づくりに携われたことに嬉しく思いました。
新店舗TRUNK(HOTEL)YOYOGIPARKでの新たな挑戦に向けて
来年の夏、代々木公園の前にTRUNKの新店舗が建つ予定です。そこでやりたいこと、やらなければならないことがたくさんあります。これまでの施設管理の業務にとどまらずに新たに挑戦するためには、資格取得なども含めて勉強するべきことがあります。開業まであと1年しかないので、それまでに技術面での向上も目指し、日々レベルアップに努めていきたいと思っています。自分の強みを活かしてその領域を広げ、任せてもらえることを増やしていきたいです。
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