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代表メッセージ

CEO MESSAGE

「日本に行ってみたい。」 を作りたい。

小さい頃から人が喜ぶ姿を目にすることが好きで、友達や家族の誕生日、学園祭からプロムまで、催し物を夢中になって企画してきた自分が大人になり、型破りの「ハウスウェディング」というスタイルを作り上げ、ブライダル業界に大きなインパクトを与えることができました。

何よりも生きがいを感じていた「人を喜ばす」ことをビジネスにできたことで、いつの日か経営者として「ホスピタリティ」の本質や、日本人が口によくする「おもてなし」の意義を考えるようになりました。

より多くのシーンで人びとに喜びを与え、その関係性を良くできる場所。その答えは、日々のライフスタイルと密接に関わるホテルにありました。

子供の頃から、ホテルを訪れる度に不思議と高揚感を感じていました。楽しい、気持ちいい、かっこいい、嬉しい、さまざまな感情を家族や仲間と分かち合える場所がホテルでした。

大人になって世界中を旅しては、いたるところで心打たれる ホテルに出会いました。一方で、日本を見渡してみると、そういった場所が見当たらない現実がありました。日本に興味を持っている海外の友人はたくさんいるものの、彼らに勧めたい、時間を共にしたいホテルが少ない。それは、なぜか。

どこに行っても、誰と行っても、同じ挨拶、同じ料理、同じサービス、似たようなインテリアばかり。ひと言で言ってしまうと日本のホスピタリティは想定内。ホテルが作ったルールに当てはめたホスピタリティは、お客さまの気持ちを考えて作られていると言えるのだろうか?

そこにはホテルのスタッフ一人ひとりが、お客さまと向き合って滞在をテイラーメイドする概念が存在していません。日本は、自由、即効性、規格外など主体性を持ってホスピタリティを発揮することが苦手ということだと思います。

残念ながら、日本人が世界に自慢している「おもてなし」は、ホテル側の都合をお客さまに押しつける一方的なホスピタリティに過ぎず、誰からも喜ばれるものではなくなっていると捉えています。

一方で私は、日本ほど多種多様な自然資源、文化資源に恵まれ、国の価値を高められる潜在力を持つ国はないと信じています。もっとも、日本の経済成長を今後高めていくためには、これらの観光資源を活用し、日本を観光立国にすることが私たちが世界で生き残るための数少ない道のひとつであると考えます。

日本が持つ世界有数の観光価値に世界の人びとが気づきはじめ、インバウンド需要も著しく伸びています。この追い風が吹く今こそが、日本のホスピタリティ概念をディスラプトし、日本のホテル業界をゲームチェンジする最適な機会だと私は捉えています。

ハウスウェディング市場を作り上げたように、ホテル業界に新しい風を起こし、日本のホテル業界のイノベーターになることを決意しました。

日本ならではのこだわり、感性を活かしながら、世界中の旅慣れた人びとを釘づけにする唯一無二のホテルを作る。

「日本にいきたい。」そんな人びとを増やしたい。

それはホテル業界をインスパイアすることになるはず。それが日本の観光価値を高め、観光業界ひいては日本の経済の発展に寄与すると信じています。

野尻佳孝

株式会社TRUNK 代表取締役社長

野尻 佳孝

野尻 佳孝

住友海上火災保険株式会社に勤務後、1998年に独立し、結婚式関連事業などを行う株式会社テイクアンドギヴ・ニーズを起業。
2001年、ナスダック・ジャパン(現・ジャスダック)に上場。
2006年より東京証券取引所市場第1部指定へ。
2010年 同社代表取締役会長に就任。
2016年株式会社TRUNKを設立、代表取締役社長に就任。
2018年4月より、明治大学経営学部特別招聘教授。

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