リスボン出身のホテリエ、Rodrigo Machazが手掛ける2つのホテル。

ポルトガル語で「記憶」を意味する、“memória”がホテル名の由来となっています。彼のホテルをいくつか訪れましたが、私が特に感心するのは立地選びです。

リスボンは歴史的建造物が多く、細い路地が複雑に入り組んだ古い街並みならではの、ユニークな場所に、拘ったホテルを作っているのが特徴的です。

わかりやすい場所や、ホテルを建てやすい場所を選ばず、敢えて少し変化球を織り交ぜている印象です。歴史的建造物が立ち並ぶエリアの景観を崩すこともなく、周囲に溶け込むようなホテルです。

Memmo AlfamaもMemmo Principe Realも、どちらも坂の上にあるので、リスボンの優雅な景色を望むことができるのは確証します。
共に客室は40室前後と、決して大きいホテルではありません。

Memmo Principe Realは、最近流行りの白とウッドを混ぜ合わせたモダンデザインを軸とし、アースカラーで上手にまとめています。
バルコニーにあるバーカウンターでお酒を飲みながら、ゆっくりと沈む夕陽を眺めるのは最高のひと時です。

一方のMemmo Alfamaは、19世紀に建てられたオリジナルの建物の雰囲気を存分に活かし、温かみのある素材を取り入れた、いわゆるワームモダンな造りです。

1階のラウンジは私の好みにマッチしていて、とても寛ぎやすい空間でした。
2階への階段を登るとワインも楽しめるレストランバーがあるのですが、そこからの眺望は圧巻です。目下に広がるリスボンの海を見ながら食事をいただけます。

2階への階段を登るとワインも楽しめるレストランバーがあるのですが、そこからの眺望は圧巻です。
目下に広がるリスボンの海を見ながら食事をいただけます。

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